この春で、今の会社に入社して10年が経った。
気が付けばそんなに経っていた。
2001年冬、就職活動をスタートさせたが
就職市場は厳しい状況であり、エントリーしては不採用の繰り返し。
福岡から羽田へ説明会に飛び、ラッシュの東急線で気分が悪くなり
集団面接では初対面の学生とグループディスカッションをしたり
自分が何をしたいのか不明確なまま時間だけが過ぎていった。
本命の会社はあったが、早い段階で選考から漏れ
就活のモチベーションは落ちていく。
その後は、やる気のある「フリ」を見抜かれているのか、
選考は進まず、焦りばかりが大きくなった。
秋になり、ある菓子企業にエントリーし、特に期待をしないまま自然体で面接に臨んだ。
食に関するアルバイト経験、海外旅行の経験を話したと思う。
結果は内定だった。
入社してからの日々はハードだった。
1年目の和菓子製造では、厳しい職人上司のもと
日々怒鳴られながら作業していた。
拘束が長く、辞めたいと思うことはしょっちゅうだったが
上司の仕事への熱意と、少しずつ芽生えた菓子への興味がそれを抑えていた。
毎年部署が変わり、他の同期より多くの分野を経験させてもらった。
店長時代の始めにはスタッフが一度に辞めたこともあったが、
一丸となって売上げを上げたこと、異動の時に色紙を貰った事など
良い経験も出来た。
まずやってみよう、と飛び込んだ世界で10年も続けるとは思ってもいなかった。
ある人が言っていたが、「いつでも辞めてやる」くらいの気持ちで取り組んだほうが、
物事は長く続けられるそうだ。
「まぁ次の電柱までは走ってみようか...」その繰り返しで進んでいけるのかもしれない。
思えば
モノづくりが好きなこと、人に喜んでもらうのが好きなこと、クリエイティブな要素がある事。
その意味では合っていたのかもしれない。
提案商品もいくつか商品化され、それでお客様が少しでもホッとしたなら
被災地から中国地方に移ってきた子ども達が自分の商品を食べてくれて、少し笑顔になったのなら
こんなに嬉しいことはない。
今後はどうなるのか分からないが
相変わらず次の電柱を目指して進んでいくつもりである。
いままで支えてくれた人たち
そして、勤続10年を祝ってくれた妻と娘に感謝したい、
ありがとう!